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2015年3月 9日 (月)

堺市立中学の「熱血先生」の過労死の公務災害認定

私が代理人として担当した、平成23年6月虚血性心疾患で亡くなった故前田大仁先生の過労死につき、地方公務員災害補償基金大阪府支部長は平成26年11月付けで公務上と認定した。この件については、朝日新聞が平成27年3月3日の社会面トップで報道している。                                                   

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赴任2年目の26才の青年教師として、クラス担任、理科の教科担当、多くの校務分掌に加え、女子バレーボール部の顧問として、休日もバレーボール部の部練や試合で休む間もなく勤務を続けてきた。自宅に戻っても、バレーボール部のクラブノートへの赤ペンでの部員への励ましや、ていねいな指導、毎週のように発行する学級通信、プリント授業のプリント作成に追われていた。
地公災支部長は、校内での勤務時間は過労死認定のラインとされている月80時間を下まわる月60時間としたものの、自宅での持ち帰りの業務の時間を付加要因として総合的に評価すれば公務上と判断できるとした。
地公災は従前教師の自宅での持ち帰り残業については、上司の不在の下で任意の時間で任意の方法によりなされるものだとして、その過重性を否定することが多かった。しかし、故前田先生の残したクラブノートや学級通信、授業用プリント等から自宅での作業の過重性を認め正当な判断に至っている。
教師の在職死亡や、長期のメンタル休業の背後にある教師の業務の多忙化を是正し、教師が生徒と向かいあえる充分な時間を確保することは、教師の勤務条件の改善、そして何よりも生徒たちの心身の能力を発達させる良き教育を進めるために不可欠と言えよう。

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