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2011年6月14日 (火)

過労死ラインを超えた教師の勤務時間の改善を

昔は、学校の先生は夏休みなどがあって(もっとも、生徒には休みであっても、教師にとっては休みではなかったのかも知れないが)、勤務もゆったりとして、生徒と関わる時間を多くとれていた気がします。先生の自宅に遊びに行ったり、先生と生徒との絆もつくられていたと思います。しかし、教師の多忙化が、教職員の組合は勿論、文科省からも言われるようになって久しいです。
教師の過労死・過労自殺の公務上認定の事件も近年急増しています。
私が担当している事件のみでも、
・県立高校野球部監督の過労死
・市立中学校の教師の自殺
・町立中学校の教師の過労死
・市立中学校の野球部監督の過労死
等があります。
教師の勤務時間について、文科省は平成18年度に実態調査を行っています。
それによれば、1ヵ月当たりの校内残業並びに持ち帰り残業時間は、
           校内残業  持ち帰り残業   計
小学校  32:10     25:20   57:30
中学校  52:00     21:50   73:50
         (平日20日、休日10日で積算)
となっています。
教師の平均的な勤務時間は、月80時間の時間外労働という過労死ライン近くまでに及んでおり、とりわけ、部活動の顧問の先生は、教科の授業、校務分掌の担当等の教師としての本来の業務に加えて、朝練、放課後、休日の部活で、家庭生活を犠牲にし、その結果過労死に至っている事案が少なくありません。私が担当している事件にも2件あり、公務上と認められた判例のなかでも、部活動の指導にあたる教師の事案が多くあります。
部活の担当でない教師でも、日々持ち帰り残業をしなければ処理できない多くの校務をかかえて過労死ライン前後で勤務を行うなか、心身の健康を損ねています。
教師の過労死・過労自殺事件を通じて考えるに、日々の校務に追われ、疲れ顔の教師をそのままにしては、生徒に対する教育内容の充実は望むべくもありません。
教育改革や教育問題を考えるにあたっては、教師の多忙化の原因を明らかにし、その改善の方向についての議論に重点を置かねばなりません。
教師の勤務については、文科省の「学校の組織運営の在り方を踏まえた教職調整額の見直し等に関する検討会議」の「審議のまとめ」も参考になります(文科省ホームページ)。

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コメント

夫は公立高校の教師です。
忙しくて辛そうで、冗談まじりに「死にたい」と言われました。夕飯も食べず寝てしまうこともあります。
残業の時間自体は、一般の会社でももっと残業の多い職業はあると思うのですが、

おそらく仕事量に対して賃金が見合ってないとわたしは思います。残業手当も出張手当もなく、部活動の遠征の際にはホテル代を立て替えるのですが、それより少ない金額で戻されることもあります。

世間からは「公務員はいいよね」と言われるけど、公務員とひとくくりにされるのは嫌です。
今年から、予算が削られて、お給料が2万下がりました。
わたしの家計管理にも問題があるのかも知れませんが、たまの休みの日にどこかへ遊びにいく費用も捻出できず、夫に対してとても申し訳ない気持ちになるのです。


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